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眼と内科疾患

眼と酸化ストレス;光ストレスを中心に

谷戸正樹

Pharma Medica Vol.26 No.9, 19-23, 2008

「I. 酸化ストレスとは」病理病態学的研究における酸化ストレスの概念は, 「生体内の高分子が, 酸化還元反応(電子引き抜き)により修飾を受け, その機能が変化(低下あるいは活性化)すること」である1). 加齢や悪性新生物をはじめとする, 種々の病態の発症・増悪に酸化ストレスが関与することが報告されており, 臨床的には, 酸化ストレス=酸化ストレスを分子基盤とした組織・細胞レベルの機能障害と捉えることができる. 好気性生物は, 「酸素を電子受容体として利用して, 有機物を酸化する機構」つまり「呼吸」によって, 必要なエネルギーを産生している. 細胞内に取り込まれた酸素(三重項酸素, 3O2)は, 4電子還元され水(H2O)となる. 3O2が1, 2, 3電子還元された分子種が, それぞれ, スーパーオキシド(O2-), 過酸化水素(H2O2), ヒドロキシラジカル(OH・)である. これら3種の中間体と, 励起酸素分子である一重項酸素(1O2)は, 3O2やH2Oと異なり, 他の分子との反応性か高く, 活性酸素種(reactive oxygen species;ROS)と呼ばれる.

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