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不整脈治療の最新動向―薬物療法か非薬物療法か―

心房粗動

奥村謙

Pharma Medica Vol.25 No.5, 17-21, 2007

「はじめに」心房粗動(AFL)は心電計の開発とともに記載された不整脈で, 代表的頻拍モデルとして多くの実験的・臨床的研究が行われてきた1)-7). そのなかでも, 発症機序についてはLewisが86年も前に右房内リエントリーを示唆し2), わが国でも50年以上前に東京大学の加藤らが臨床例を対象とし, カテーテル手技を用いて右房内リエントリーを示したことは特筆すべきであろう3). これに対し, AFLに対する薬物療法の効果は停止, 予防ともに十分とはいえない. これには後述するリエントリー回路の特性が大きく関与している. 一方, 根治療法としてのカテーテルアブレーションの有用性はすでに確立され, AFLもリエントリー回路を同定することにより多くの例で根治可能となっている. 以下にAFLの発症機序と電気生理学的特徴, 抗不整脈薬とアブレーションの効果をレビューし, 薬物療法と非薬物療法の適用について私見を述べたい. I. 発症機序と電気生理学的特徴 AFLは心房レートが240~340拍/分のType1と340~440拍/分のType2に分類され4), Type1はさらに典型的な陰性鋸歯状の粗動波を呈する通常型(典型的)AFLと, 通常型以外の粗動波を呈する非通常型(非典型的)AFLに分類される.

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