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生活習慣病としての高尿酸血症

高脂血症と高尿酸血症

横出正之

Pharma Medica Vol.25 No.1, 49-52, 2007

「はじめに」高脂血症と高尿酸血症を合併する患者は高頻度に認められる. 高脂血症患者において高率に高尿酸血症が伴うことは従来から知られており, 実際に多くの疫学研究で, 正脂血症に比べて高脂血症患者では尿酸値が上昇していることが報告されている助. 一方, 高尿酸血症患者では血清コレステロール, 中性脂肪, 血糖, 肥満度が高いことも明らかにされている. これらはいずれも生活習慣に深く関わる病態であり, 近年その共通メカニズムの探求が行われてきたが3), 別項でも述べられるようにメタボリックシンドロームと呼ばれる病態が基盤に存在することが明らかになりつつある. メタボリックシンドロームはMatsuzawaらが報告した内臓脂肪症候群4), Reavenらが報じたSyndrome X5)などと共通の病態概念で, 内臓脂肪蓄積が最上流因子として存在する結果, 高中性脂肪血症, 低HDL血症などの血清脂質異常症, インスリン抵抗性, 高血圧症を呈すると考えられる. それに加えて興味深いことに, 血清尿酸値異常を高頻度にきたすことがわかってきている. たとえばSyndrome Xをみると, Reavenらが当初提唱したものには高尿酸血症は含まれていなかったが, その後の疫学研究をはじめとした多くの検討でインスリン抵抗性が尿酸代謝異常とも関連する成績が発表された6). このように高尿酸血症は脂質代謝異常と深く関わるが, その詳細な分子機構ならびに血管疾患に対する直接因子であるかどうかはいまだ明らかでない. 本稿では, 両者の関連性および合併症例における治療と管理について述べたい.

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