<< 一覧に戻る

生活習慣病としての高尿酸血症

高血圧と高尿酸血症

衣川徹久留一郎

Pharma Medica Vol.25 No.1, 43-47, 2007

「はじめに」血清尿酸値が独立した心血管疾患の危険因子であるかという点については, 現在でも論議の分かれるところである. しかし高血圧患者においては, 高尿酸血症が心血管疾患の危険因子であることが最近の大規模臨床試験の結果から明らかとなってきた1). 本稿では高血圧と高尿酸血症の合併機序, 高尿酸血症と内皮機能障害, EBMとガイドラインに基づいた高血圧合併高尿酸血症の治療戦略について概説する. I. 高血圧に高尿酸血症は合併しやすい 高血圧と高尿酸血症とは合併しやすい病態である. 高血圧患者の20~40%に高尿酸血症が合併し, サイアザイド系降圧薬の投与を受けている場合その率は50~70%へ上昇する. また逆に高尿酸血症の約20%に高血圧が認められ, 痛風患者では約40%に合併する. 高血圧患者では, レニン, アンジオテンシン系の賦活化やカテコラミンの分泌による腎髄質の血流低下の結果, 乳酸が蓄積して競合的に排泄される尿酸の排泄低下をきたす. さらに高血圧の基盤となるインスリン抵抗性は, 尿を酸性に傾けて尿酸の再吸収を促進する. そのため排泄低下型の高尿酸血症, いわゆる腎性高尿酸血症が生じる2)3).

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る