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Happy Money―幸せなお金の使い方!―
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.13 No.1 110-114,
2017
著者名
坪田 一男
記事体裁
抄録
疾患領域
アンチエイジング
診療科目
その他
媒体
アンチ・エイジング医学
お金がいくらあっても幸せは買えない。統計では年収800万円以上では収入増大効果はフラットになり,ほとんどなくなるといわれる。また,国内総生産(GDP)の高い国ほど幸せ度が高いわけではなく,イースタン・パラドックスとして有名だ(図1)。でも,お金があったほうがごきげん度は高くなりそうな“直観”があるが,どうしてそうなるのだろう? ここに面白い考え方を提唱している先生がいる。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のエリザベス・ダン先生だ。「お金があっても幸せになれないのは,お金の使い方を学んでいないからよ」と彼女は言う。確かに,我々は貯蓄,株の投資,投資信託,純金の売買,不動産など,収入を増大することにはとても敏感で,しっかりと勉強する。サラリーマンなら年棒は最大の関心事項で,高ければごきげん,低ければふきげんと短絡的に思ってしまう。しかし,実際はそうではない。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。