認知症では,認知機能の低下に加えて,「behavioral and psychological symptoms of dementia(認知症の行動・心理症状)」と呼ばれる症状が出現することがあります。幻覚・妄想,不安・抑うつなどの心理症状や,攻撃性,焦燥,徘徊などの行動症状の総称です。BPSDへの対応は認知症診療において,患者やその周囲の家族・介護者のquality of life(QOL)に大きく影響するものであり,大きな課題となっています。2025年6月に,このBPSDに関する診療ガイドラインである「かかりつけ医・認知症サポート医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第3版)(以下,ガイドライン第3版)」1)が発表されました。そこで今回の座談会では,本ガイドライン第3版の作成に携わった先生方に改訂のポイントやBPSDに関する課題,ガイドライン第3版の臨床応用などについてご討議いただきました。
新刊
座談会 認知症 Cross Talk
認知症の行動・心理症状の対応をアップデートする
掲載誌
The Curator of Neurocognitive Disorders
Vol.2 No.4 12-22,
2025
著者名
品川 俊一郎
/
笠貫 浩史
/
小林 良太
/
根本 清貴
記事体裁
抄録
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連載
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座談会・対談
疾患領域
精神疾患
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神経疾患
/
脳血管障害
診療科目
神経内科
/
精神科
媒体
The Curator of Neurocognitive Disorders
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。