History 筋ジストロフィー医療発展の歴史
筋ジストロフィーの治療研究の歴史(6)
―DMDに対するゲノム編集(gene edeiting)治療―
掲載誌
MD Frontier
Vol.3 No.1 50-53,
2023
著者名
武田 伸一
/
鈴木 友子
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
神経疾患
/
その他
診療科目
神経内科
媒体
MD Frontier
Key Words
ゲノム編集,CRISPR/Cas9,オフターゲット変異,スプライシング,ナノパーティクル,AAVベクター,TALEN,ZFN
ジンクフィンガーヌクレアーゼ(zinc finger nuclease:ZFN),転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(transcription activator-like effector nuclease:TALEN),clustered regularly interspaced short palindromic repeats/CRISPR-associated protein 9(CRISPR/Cas9)が登場して以来,重篤な遺伝性疾患に対するゲノム編集治療が現実になってきた.海外では鎌状赤血球症やβサラセミア,血友病(以上ex vivo correction),遺伝性トランスサイレチンアミロイドーシス,遺伝性血管性浮腫,家族性高コレステロール血症,Leber先天性黒内障(以上in vivo 投与)などに対するゲノム編集技術を用いた臨床研究が行われており,良好な成績が報告されている.CRISPR/Cas9自体の改良やCas9以外のCasタンパク質の研究,CRISPR/Cas9の応用による1塩基配列置換,転写調節,エピゲノム編集などの研究も盛んである.ゲノム編集技術をデュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne muscular dystrophy:DMD)などの重篤な筋疾患の治療へ応用するには,オフターゲット変異を可能なかぎり抑える必要があり,また,CRISPR/Cas9の骨格筋,心筋への選択的かつ安全な送達技術が必要である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。