Clinical Report 筋ジストロフィー症例報告
福山型先天性筋ジストロフィーの不眠合併例
掲載誌
MD Frontier
Vol.2 No.2 23-26,
2022
著者名
佐藤 孝俊
記事体裁
連載
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抄録
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症例
疾患領域
神経疾患
/
小児疾患
診療科目
小児科
/
神経内科
媒体
MD Frontier
福山型先天性筋ジストロフィー(Fukuyama congenital muscular dystrophy:FCMD)は,FKTNを原因遺伝子とする常染色体劣性遺伝性疾患である1).坐位までの運動発達にとどまることが多く,脳奇形を伴う.中等度以上の知的障害を合併し,約半数で熱性けいれんやてんかんを認める.
FCMDにおいて,不眠もまた,しばしば経験される合併症の一つである.眠れない児は,かまってほしいがために夜間に騒ぎ,周囲の介護者を巻き込むことが少なくない.一方で,その実態についての報告は乏しく,対応は症例ごとに手探りとなっているのが現状と考えられる.我々は,2013年に当科通院中のFCMD症例に合併した不眠についてまとめ,その頻度や睡眠薬の使用について明らかにした2).その後,9年間が経過し,小児適応のある新規睡眠薬も上市されたため,今回,改めて検討を行った.本稿では,まず不眠合併例の症例を呈示した後,当科通院中のFCMD症例について,最近の実態をまとめる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。