DICを理解するためのLecture
Part2 DICの治療戦略 ④固形がんに合併したDICに対する治療戦略
掲載誌
Land-Mark in Thrombosis & Haemostasis
No.2 83-86,
2022
著者名
関 義信
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
血液
診療科目
血液内科
媒体
Land-Mark in Thrombosis & Haemostasis
播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation;DIC)は,がんの腫瘍随伴症候群の1つである。固形がんに合併したDICの発生数は多く,1998年の旧厚生省による調査¹⁾では,DIC症例数(絶対数)の多い基礎疾患ベスト15に,肝細胞癌(5位),肺癌(8位),胃癌(9位),結腸癌(13位)と固形がんがランクされている(表1)。DIC発症の頻度になると固形がんは低下するが,いずれにせよこれらのDICを早期にかつ適切に診断・治療しなければ,担がん患者の生命予後やQOLを著しく悪化させる可能性が大きいと考えられる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。