限局性前立腺癌に対する根治的放射線治療は,全摘術と治療成績はほぼ同等であり,むしろ性機能に関しては全摘術より良い成績である1)2)。しかしながら放射線治療後に約27~53%の割合で生化学的再発(biochemical recurrence:BCR)をきたす3)。以前は,放射線治療後にBCRとなった場合,当院においても,多くの症例にてアンドロゲン除去療法が漫然と行われていた。2012年より,われわれは,MRIをはじめとした画像検査にて前立腺局所再発(残存)が疑われ,かつ再生検で局所再発の診断に至り,遠隔転移を認めない場合には積極的に救済前立腺全摘(salvage radical prostatectomy:sRP)を施行している。今回,われわれの施設で行っているsRPについて紹介する
新刊
TOPICS
放射線治療後の再発前立腺癌に対する治療戦略:救済前立腺全摘(salvage radical prostatectomy:sRP)について
掲載誌
ESPOIR
Vol.8 No.2 12-18,
2025
著者名
都筑 俊介
/
三木 健太
/
木村 高弘
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
癌
/
泌尿器
診療科目
泌尿器科
媒体
ESPOIR
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。