特集 過去3年間の新型コロナウイルス感染症の総括と今後の対策
4.COVID-19サーベイランスの数値の見方
掲載誌
感染制御と予防衛生
Vol.7 No.1 22-28,
2023
著者名
森兼 啓太
記事体裁
抄録
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特集
疾患領域
呼吸器
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感染症
診療科目
一般内科
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呼吸器内科
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その他
媒体
感染制御と予防衛生
どのような疾患であっても,その発生頻度や患者の年齢層・基礎疾患などを把握することが,疾患制御への方向性を定めるために不可欠である.これらを把握するのが,疾患の疫学調査である.疫学調査には,研究を目的として詳細な情報を期間・対象地域等限定で収集する場合と,公衆衛生施策として最小限の情報を長期的に収集する場合がある.後者のような活動を,通常サーベイランスと呼ぶ.
感染症以外の疾患は,多少の季節性変動や長期的な増減はあるものの,おおむね定常的に発生する.しかし感染症は伝播する疾患であり,定常的な発生頻度をとることが少なく,「流行」という他の疾患にはない現象を有するのが特徴である.したがって,感染症の対策として常時サーベイランスが行われることが必要である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。