多血小板血漿(platelet rich plasma;PRP)療法は,患者から採取した末梢血より血小板を分離濃縮し,治療対象部位に投与することで,PRP中に存在する増殖因子のはたらきにより組織修復反応を誘導すると考えられている1).PRP療法は比較的手技が簡便であることから診療所でも多く実施されている治療であるが,「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(平成25年法律第85号)」(平成26年11月25日に施行)(以下,再生医療法)の対象となる.再生医療法には,再生医療等の安全性の確保に関する手続きや細胞培養加工の外部委託のルールなどが定められている.