【特集 美容と漢方】
              
 Feature Articles 特集論文 4.皮膚症状を含む不定愁訴と漢方
                  掲載誌
                
 
                  Bella Pelle
                  Vol.9 No.1 34-38,
                  
                    2024
                  
 
                    著者名
                  
  
                          高橋 浩子
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        / 
                          特集
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          皮膚疾患
                        / 
                          その他
                        
                    診療科目
                  
  
                          皮膚科
                        / 
                          美容皮膚科
                        / 
                          その他
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Bella Pelle
                    
 「だるい」,「ふらふらする」,「皮膚がかゆい」,「抜け毛が多い」など,訴えは多彩だが,検査異常はなく治療は手詰まりというのは,外来でよく遭遇する症状である.このような皮膚症状を含む不定愁訴に,漢方治療は有効である.
漢方医学では「気・血・津しん液えき(水)」が体のなかを巡っていると考える.「気」は,人体の生理機能のことで,体を温め発育成長させ,抵抗力をつけ,飲食物を消化吸収し,汗,尿,便,血液が排出過多にならないように調節する働きをもつ.「血」は,内臓や筋肉,骨格,皮膚など全身の組織に栄養を与え潤わせる.女性は月経や妊娠,出産のために「血」と深い関係がある.「津液」は血以外の分泌物や体液(汗,唾液,鼻汁,関節液など)を指す.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。