『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』1)では,良質なエビデンスを有する推奨度A(行うよう強く勧める)として,フィナステリドやデュタステリドの内服やミノキシジルの外用が挙げられている.事実,これらの治療法は臨床の場で広く用いられている.LEDおよび低出力レーザー照射についても十分なエビデンスがあるとの理由で,推奨度B(行うよう勧める)と評価されている.本稿では赤色LEDによる発毛メカニズムと臨床データについて解説したい.