乳房インプラント関連未分化大細胞リンパ腫(breast implant-associated anaplastic large cell lymphoma:BIA-ALCL)はT細胞性非ホジキンリンパ腫のひとつで,乳房インプラント周囲に形成される被膜組織から発生する悪性腫瘍である。乳房インプラント挿入者約2,207〜3,345人に1人の頻度で,インプラント挿入から平均9年(0.08~27年)で発生するといわれている。主にテクスチャードタイプ(表面がザラザラ)のインプラント使用例で発生しており,2019年,本邦でも第1例目の発生例が報告されている。製造販売元であるアラガン社が,テクスチャードタイプ・インプラントとエキスパンダーを,米国FDAの要請で2019年7月25日未明(日本時間)に自主回収・販売停止を決めた。
                用語解説
              
 BIA-ALCL
                  掲載誌
                
 
                  CANCER BOARD of the BREAST
                  Vol.6 No.1 68-69,
                  
                    2020
                  
 
                    著者名
                  
  
                          津川 浩一郎
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          用語解説
                        / 
                          抄録
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                          連載
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          癌
                        
                    診療科目
                  
  
                          産婦人科
                        / 
                          腫瘍内科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      CANCER BOARD of the BREAST
                    
 
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。