乳癌に対する薬物療法中に血小板減少を認める機会は少なくありません。血小板減少は致死的な出血を引き起こす危険性があり,また血球減少の遷延により治療継続,治療強度の維持が困難となりますので対策が重要です。原因としては抗癌剤による血液毒性のほかに,癌骨髄浸潤やDIC,感染症,脾機能亢進などが挙げられます。抗癌剤が原因であることが多いのですが,あくまでも除外診断となるため常にほかの要因について検討しておく必要があります。特にDICは固有の症状を示さないため,初期の症状を見過ごされる局面も経験します。
                薬物療法マネージメントのこつ
              
 がん薬物療法中の血小板減少とDIC(播種性血管内凝固症候群)への対策
                  掲載誌
                
 
                  CANCER BOARD of the BREAST
                  Vol.6 No.1 50-51,
                  
                    2020
                  
 
                    著者名
                  
  
                          古武 剛
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        / 
                          連載
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          癌
                        
                    診療科目
                  
  
                          産婦人科
                        / 
                          腫瘍内科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      CANCER BOARD of the BREAST
                    
 
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。