進行がん患者への,診断の早期からの緩和ケアチームの関与が生命予後を改善する可能性が示唆されたことで,専門を問わずオンコロジストの注目を集めた論文である。
Massachusetts General HospitalのTemelらは,新しく進行非小細胞性肺癌と診断された外来患者に対して,腫瘍担当医による通常ケアと,診断時から緩和ケアチームが関与する「早期からの緩和ケア(early palliative care:EPC)」のランダム化比較試験を行った。主要評価項目は,Functional Assessment of Cancer Therapy-Lung(FACT-L)の肺癌用サブスケール(LCS)を用いたTrial Outcome Index(TOI)によるquality of life(QOL)のベースラインから12週目にかけての変化。このほか,気分に関する心理指標,電子カルテより終末期の積極的治療(死亡14日以内の化学療法,死亡3日以内のホスピスへの入院,ホスピスの非利用のいずれか1つ)の実施状況,生命予後が検討された。
Massachusetts General HospitalのTemelらは,新しく進行非小細胞性肺癌と診断された外来患者に対して,腫瘍担当医による通常ケアと,診断時から緩和ケアチームが関与する「早期からの緩和ケア(early palliative care:EPC)」のランダム化比較試験を行った。主要評価項目は,Functional Assessment of Cancer Therapy-Lung(FACT-L)の肺癌用サブスケール(LCS)を用いたTrial Outcome Index(TOI)によるquality of life(QOL)のベースラインから12週目にかけての変化。このほか,気分に関する心理指標,電子カルテより終末期の積極的治療(死亡14日以内の化学療法,死亡3日以内のホスピスへの入院,ホスピスの非利用のいずれか1つ)の実施状況,生命予後が検討された。