抗癌薬起因性末梢神経障害(chemotherapy induced peripheral neuropathy:CIPN)では,うずく・むずむずするような痛みやしびれ,薄い手袋を着けたように感覚がわかりにくくなる症状(感覚鈍麻)が左右対称に手袋靴下型に出現します1)。前者の痛みに対しては痛み止め(デュロキセチン)が処方されることがあります。後者の感覚鈍麻に対して有効な治療はなく,日常生活でものを落としやすい,不器用,ペットボトルの蓋が開けられない,つまづきやすいといった支障が生じます。また運動障害(筋肉のこわばりや痙攣など)や自立神経障害(心拍数減少,低血圧など)を呈することもあります1)。
薬物療法マネージメントのこつ
末梢神経障害対策
掲載誌
CANCER BOARD of the BREAST
Vol.3 No.2 47-51,
2017
著者名
華井明子
/
石黒 洋
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
/
癌
診療科目
産婦人科
/
神経内科
/
腫瘍内科
媒体
CANCER BOARD of the BREAST
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。