Land-Mark papers in Oncology~エポックメイカーとなった論文~
「治療」エリブリンの第Ⅰ相試験
掲載誌
CANCER BOARD of the BREAST
Vol.3 No.1 55-56,
2017
著者名
南 博信
記事体裁
抄録
疾患領域
癌
診療科目
産婦人科
/
腫瘍内科
媒体
CANCER BOARD of the BREAST
海洋生物クロイソカイメン(Halichondria okadai)より抽出されたhalichondrin Bはチュブリンの重合阻害により強力な抗癌効果を示すが,自然界からの収量に限りがあった。効果を保ったまま構造を単純化し全合成可能としたのがエリブリン(E7389)である。これにより臨床試験が可能となり,エリブリンは乳癌および軟部肉腫において既存の治療よりも全生存期間(0S)を延長しKey drugとなった。1.4mg/m²を2-5分で週1回2週連続投与し,3週目は休薬するスケジュールで用いるが,これは4つの第Ⅰ相臨床試験により確立された。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。