用語解説
TPC(treatment of physician's choice)
掲載誌
CANCER BOARD of the BREAST
Vol.2 No.1 67,
2016
著者名
南 博信
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
血液
/
癌
診療科目
一般外科
/
血液内科
/
腫瘍内科
/
放射線科
媒体
CANCER BOARD of the BREAST
EMBRACE(Eisai Metastatic Breast Cancer Study Assessing Physician's Choice Versus E7389)試験1)は,アンスラサイクリンおよびタキサンを含む2-5レジメンの治療を受け,最終化学療法から6ヵ月以内に増悪した転移・再発乳癌を対象としてエリブリンの有効性を検証した第Ⅲ相試験である。第Ⅲ相試験であるため比較対照は標準治療でなければならない。この段階で一般的に考えられる治療として,ビノレルビン,カペシタビンあるいはエスワン,ゲムシタビン,パクリタキセル既治療の場合はドセタキセル(あるいはその逆)などがあるが,使用できる薬剤は地域により異なるし,患者背景によっても最も適切と思われる治療は異なる。そこでEMBRACE試験でエリブリンと比較した対照は,担当医がその患者にとって最も適切と考えた治療(treatment of physician's choice:TPC)である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。