新刊
Psychiatric Lecture
病態 脳MRI研究で明らかになった妄想形成の認知神経メカニズム
掲載誌
精神科臨床 Legato
Vol.11 No.2 22-28,
2025
著者名
宮田 淳
記事体裁
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
心療内科
/
精神科
媒体
精神科臨床 Legato
Key Words
保守性バイアス
/
結論への飛躍
/
異常サリエンス仮説
/
トリプルネットワークモデル
/
独立成分分析
妄想をもつ人は少ない情報で結論づけてしまう傾向がある(結論への飛躍バイアス)。一方,妄想を主症状とする統合失調症では線条体のドパミン上昇が知られるが,結論への飛躍と線条体の関係は不明であった。筆者らは線条体の機能的結合が,結論への飛躍の強さおよび妄想の重症度と相関することを示し,妄想形成の認知メカニズムと神経メカニズムを結びつけた。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。