Psychiatry Forum
統合失調症治療における抗精神病薬の「合理的多剤併用療法」の提案
掲載誌
精神科臨床 Legato
Vol.10 No.3 38-41,
2024
著者名
助川 鶴平
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
精神疾患
診療科目
心療内科
/
精神科
媒体
精神科臨床 Legato
Key Words
合理的多剤併用療法
/
第二世代抗精神病薬
/
副作用プロファイル
/
ランダム化比較試験(RCT)
統合失調症の薬物治療では,抗精神病薬の単剤療法を行うことが日本を含む海外の各種ガイドラインで推奨されている。これは,第一世代抗精神病薬の多剤併用療法で強い副作用が生じていたためと思われる。現在,数多くの第二世代抗精神病薬が使用可能となっているが,その併用療法についてはあまり言及されてこなかった。社会医療法人明和会医療福祉センター 渡辺病院 副院長の助川鶴平先生は,作用に比較して副作用が少ない組み合わせの第二世代抗精神病薬の併用を「合理的多剤併用療法」と呼び,臨床研究の必要性を訴えている。「合理的多剤併用療法」の可能性についてお話を伺った。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。