Psychiatric Lecture
成因・危険因子 自己臭関係付け症候群―社交不安症と強迫症の併存から生まれる症候群―
掲載誌
精神科臨床 Legato
Vol.10 No.3 17-22,
2024
著者名
多田 幸司
記事体裁
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
心療内科
/
精神科
媒体
精神科臨床 Legato
Key Words
自己臭関係付け症候群
/
社交不安症
/
強迫症
/
併存症
自己臭関係付け症候群(ORS)は,当初妄想性障害とみなされ,その後,社交不安症(SAD)との関連性が指摘されたが,それは日本の文化と関係があると説明された。DSM-5以降は,「とらわれ」と「繰り返し行動」というORSの部分的特徴から強迫症(OCD)関連症群に分類された。著者はORSがSADとOCDの併存と最も関連していることを示し発表した。ここでは,筆者の研究について概説しORS発症の新たなメカニズムについて提案したい。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。