Administration for Psychiatry
発達障害の支援―法律と制度の観点から―
掲載誌
精神科臨床 Legato
Vol.10 No.1 66-68,
2024
著者名
長沢 崇
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
精神疾患
診療科目
心療内科
/
精神科
媒体
精神科臨床 Legato
発達障害についての理解や支援の促進を目的として,平成17年4月に発達障害者支援法が施行された。平成22年には発達障害が障害者に含まれることが障害者自立支援法,児童福祉法において明確化され,以後そのほかの法制度においても発達障害の位置付けが定着した。そして平成28年8月には改正発達障害者支援法が施行された。
なお,発達障害者支援センターは発達障害児・発達障害者への支援を総合的に行うことを目的とした専門的機関であり,発達障害者支援法に位置付けられている。都道府県や指定都市,都道府県知事等が指定した社会福祉法人,特定非営利活動法人等が運営しており,保健,医療,福祉,教育,労働などの関係機関と連携し,さまざまな相談に応じ,指導と助言を行っている。
本稿では児童思春期から成人期までの発達障害の支援について,精神科診療と関連する事項を中心に,法律と制度の観点から概説する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。