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Doctor & Patient Communication

パーソナリティ症の治療終結の実際


掲載誌
精神科臨床 Legato Vol.9 No.2 36-37, 2023
著者名
林 直樹
記事体裁
抄録 / 連載
疾患領域
精神疾患
診療科目
心療内科 / 精神科
媒体
精神科臨床 Legato

パーソナリティ症は(比較的)持続的な障害であり,その治療終結が論じられることは少なかった。しかし,その患者が精神科治療の必要がなくなり,治療終結となることは決してまれでない。ここでは,そのようなケースを示し,パーソナリティ症治療の終結の実際について解説する。 Dさんは,「怒ると止まらなくなる。自分でもそれが怖い」を主訴として母親とともに受診した20代後半の女性である。Dさんの激しい怒りは,主に母と夫に向けられていた。怒りはたいてい2~3時間で収束するが,そのなかで家具を壊す,自らの手足を包丁で刺す,子どもへの暴言・殴打がみられるといったことが起きていた。彼女はその行動の後に自己嫌悪に苛まれるのが常である。また,数時間で大きく変化する著しい気分の変動があり,「その苦痛を鎮める」ために鎮痛薬を過量服薬することがあった。生活は不規則になりがちであるが,母親の援助を受けながら,家事をこなすことはできていた。 Dさんは,小学校時代にいじめと不登校を経験した。10代半ばには,パニック発作,感情不安定,リストカットがみられたため,精神科クリニックでの治療を約1年間受けた。高校中退後,ひきこもりがちな生活のなかで乱脈な異性関係や衝動的な浪費をみせていた。彼女は20代前半で結婚して2子をもうけているが,夫に対してさまざまな不満を抱いている。 治療では,日常生活の心理的負担の軽減,行動コントロールの練習を重ねることを主とする精神療法的介入が行われた。2週間に一度の通院を約1年間続け,その後通院が間遠になっている。薬物療法は本人が希望しないため実施されていない。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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