依存症患者の8~9割に平均で3~4個の小児期逆境体験が認められており、また逆境体験の多さは対人不信感やストレス対処能力の低下と相関していた。依存症的行動に頼るのではなく、人に頼ってストレスに対処するパターンの習得により、依存症の「信頼障害」を克服していく過程が依存症治療の基本である。
「KEY WORDS」依存症,小児期逆境体験,信頼障害仮説,リカバリー