広島大学医学部を卒業後,精神科に入局し,2年目から大学院にて培養細胞や動物モデルを用いた精神薬理学の基礎研究を行っていました。そのさなか,脳神経回路のなかでも大脳辺縁系と前頭葉の異常が気分障害の病態の1つであるとする仮説に興味をもち,現在の国立がん研究センター東病院精神腫瘍科に異動してMRIによる脳画像研究にも取り組んでいました。
一方の臨床では,広島大学病院では山脇成人前教授が日本でいち早く精神腫瘍学に取り組んでいたことから,がん患者の精神的苦痛に触れる機会が多くありました。国立がん研究センターでもがん患者の苦痛や不安を目の当たりにし,そうした患者への支援の必要性を痛感したものです。その後,国立精神・神経医療研究センター自殺予防総合対策センターではわが国の自殺総合対策大綱策定や,そのなかで身体疾患患者の自殺対策にかかわってきました。
2018年(平成30年)5月からは島根大学医学部精神医学講座教授,同 大学医学部附属病院診療科長を務めており,私の多様な経験が大学医学部に求められる役割である臨床・研究・教育の推進に役立てば幸いです。
一方の臨床では,広島大学病院では山脇成人前教授が日本でいち早く精神腫瘍学に取り組んでいたことから,がん患者の精神的苦痛に触れる機会が多くありました。国立がん研究センターでもがん患者の苦痛や不安を目の当たりにし,そうした患者への支援の必要性を痛感したものです。その後,国立精神・神経医療研究センター自殺予防総合対策センターではわが国の自殺総合対策大綱策定や,そのなかで身体疾患患者の自殺対策にかかわってきました。
2018年(平成30年)5月からは島根大学医学部精神医学講座教授,同 大学医学部附属病院診療科長を務めており,私の多様な経験が大学医学部に求められる役割である臨床・研究・教育の推進に役立てば幸いです。