血友病最前線
【基礎】血友病治療の関節障害のバイオマーカー
掲載誌
Frontiers in Haemophilia
Vol.5 No.2 17-21,
2018
著者名
竹谷英之
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
血液
/
骨・関節
/
小児疾患
診療科目
整形外科
/
血液内科
/
小児科
媒体
Frontiers in Haemophilia
血友病患者に特徴的な関節内出血や関節症は,患者の身体機能に悪影響を及ぼし,日常生活に支障をきたし,生活の質(Quality of life;QOL)を低下させる主たる原因である.一方,血友病治療は血液製剤の進歩と使用方法の改良により患者の生命予後を健常人と同等にまで延長してきている.その結果,寿命が延びた血友病患者が,より長く健康的な生活を過ごすために,これら関節内出血や関節症の発症を予防し進行を抑制することが,より重要になってきた.そのため関節内出血や関節の状態を把握することは,それらの予防と進行抑制のためだけでなく治療効果の評価や予後予測のためにも重要である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。