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M-Review

一般血液内科医向けQ&A

血友病診療における消炎鎮痛解熱剤の使い方について教えてください

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掲載誌
Frontiers in Haemophilia Vol.5 No.1 27-28, 2018
著者名
西田 恭治
記事体裁
抄録
疾患領域
血液 / 小児疾患
診療科目
血液内科 / 小児科
媒体
Frontiers in Haemophilia

消炎鎮痛解熱剤の多くは,その添付文書の「慎重投与」に「出血傾向のある患者〔血小板機能異常が起こることがあるため出血傾向を助長するおそれがある〕」とあるために血友病患者への投与を逡巡されることがある.本稿は統計学的データも乏しく,また他の血友病専門医からの異論・反論もあるかもしれない.しかし,ある血友病専門医の1つの考え方という程度に読んでいただければありがたく思う.
随分と以前になるが,ある血友病専門医が「血友病患者には出血を助長させる恐れがあるので非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-Inflammatory drugs;NSAIDs)は処方しない.外用薬も経皮吸収されるので処方しない.製薬企業にも問い合わせたが,ご遠慮いただきたいとの返事だった」と言っておられるのに違和感を持った.すべからく医療行為にはメリット・デメリットがあり,それを比較考量するのが医療者の役割である.血友病性関節症にNSAIDsを主成分とする貼り薬や内服薬を投与することによって,腫れや痛みの緩和に役立ったことは数多く,血友病治療の補助的役割として大きなメリットである.また,腫脹した関節に対して血液凝固因子製剤の投与を反復しても効果がなく,NSAIDsを利用後に改善を認めて,結果的に非出血性の関節炎症だったのだとわかることもしばしば経験する.当然のことながら血友病患者も感冒による発熱や咽頭痛を経験する.それらの症状改善のためのNSAIDsの役割は否定されなければいけないのか.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Frontiers in Haemophilia2018年2月号(Vol.5 No.1)

血友病領域の裾野を広げ、活性化に寄与するべく、有益な学術情報を提供。専門医のみでなく、若手医師や他科の医師にもわかりやすく、最新の血友病診療の情報を紹介する。

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