THEME COVID-19ワクチンと血栓症 Special Articles
ヘパリン起因性血小板減少症とTTSの関連
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- 掲載誌
- Cardio-Coagulation Vol.9 No.1 28-34, 2022
- 著者名
- 土井 洋平
- 記事体裁
- 抄録 / 特集
- 疾患領域
- 循環器 / 血液
- 診療科目
- 循環器内科
- 媒体
- Cardio-Coagulation
- Key Words
- 抗血小板第4因子(PF4)抗体,血小板減少,血栓症,ヘパリン起因性血小板減少症(HIT),血小板減少症を伴う血栓症(TTS)
ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種による血小板減少症を伴う血栓症(TTS)は,ヘパリン類とワクチンで誘因が異なるものの,抗血小板第4因子(PF4)抗体が血小板や単球を活性化し,トロンビン過剰産生,血栓塞栓症,消費性血小板減少をきたす病態で,抗PF4抗体関連血小板活性化疾患とも捉えることができる。TTSはCOVID-19制圧の切り札として開発されたワクチン,なかでもアデノウイルスベクターワクチン(ChAdOx1 nCov-19,Ad26.COV2.S)の副反応として2021年以降に報告された新しい疾患概念であり,その疫学や病態,治療法についてはいまだ不明な点が多い。これまでの研究から,TTSは特殊型HITである自己免疫性HITと病態類似性が高いと考えられており,治療に関しても自己免疫性HITの治療方針が外挿されている。HITの病態を理解することはTTSの適切な診断,治療に寄与する可能性がある。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
