世界では新型コロナウイルスに対するワクチン(COVID-19ワクチン)の開発・承認が相次いで進められ,2022年3月現在,WHOによる緊急使用許可を含めmRNAワクチン,アデノウイルスベクターワクチンに加え,不活化ワクチンや組換え蛋白ワクチンも承認されている。COVID-19ワクチンの接種が進むなかで,その副反応としての血小板減少症を伴う血栓症(TTS)が問題となっている。COVID-19ワクチンの接種回数が増えるなかで,本座談会では本領域のエキスパートの先生方にお集まりいただき,それぞれの立場からCOVID-19ワクチンとTTSについて考察していただいた。