がんはわが国における死亡原因の第1位,脳血管疾患は第4位1)であり,日常診療では両者の合併例(がん関連脳卒中)に遭遇する機会が増加している。がん関連脳卒中のうち脳梗塞が最も多く,がん患者の死因の第2位は血栓症2)であり,血栓症への対策が必要である。