近年,多剤併用における重複投薬や薬物相互作用のリスクなど患者に不利益が生じている状態を意味する“ポリファーマシー”の問題が注目されている。特に高齢者ではさまざまな疾患に罹患しているため受診医療機関が多く,また腎臓や肝臓の機能低下による薬物代謝能力の低下,認知機能の低下によるアドヒアランスの低下などから,ポリファーマシーが大きな問題となっている。
本座談会では,各分野のエキスパートにお集まりいただき,心房細動に焦点をあて,ポリファーマシーについて各々の立場からご解説いただいた。