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Onco-Cardio-Coagulation
がん関連性血栓症(CAT)とTrousseau症候群

掲載誌
Cardio-Coagulation Vol.7 No.2 52-58, 2020
著者名
志賀太郎
記事体裁
連載 / 抄録
疾患領域
循環器
診療科目
循環器内科
媒体
Cardio-Coagulation

トルーソー(Trousseau)症候群の定義について,臨床現場にいると2つの解釈がある。1つはがん患者に生じた血栓症全体を指すもの,もう1つは進行がん患者において脳血栓塞栓症を合併した病態を指すもの,この2通りの理解が臨床現場においてよく聞かれる解釈であるが,昨今,前者についてはがん関連性血栓症(cancerassociated thrombosis:CAT)という表現がよく用いられるようになり,Trousseau症候群の定義として筆者はおよそ後者の意味として理解している。このTrousseauとは,低Ca血症の際のTrousseau兆候の名前の由来となったArmand Trousseauと同人物のフランス人神経内科医師の名に由来している。Trousseau医師は実際に遊走性血栓性静脈炎を合併した胃がんの症例を示し,反復性血栓症や特発性血栓症はがんの潜在を考慮する必要があることを提唱した。驚くことに,当の本人が1867年1月に自身の深部静脈血栓症を診断し,その数ヵ月後に胃がんで亡くなるという数奇な運命を辿ったという非常に皮肉で印象的な歴史があり,そういうエピソードをもつTrousseau症候群という名であることも併せて知っておきたい。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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