近頃では,躁うつ病という病名に変えて,双極性障害と呼ぶのが一般的のようである.その方が何となく学術的な用語らしく聞こえる.スティグマも少なくてすみそうである.だが,気分障害についていささか安易なイメージを与えるリスクもある.
その代表的なものが「極性」というイメージである.つまり,「躁」と「うつ」がシンメトリーをなし,一つの軸の両端にあって,精神症状はその間を上下に振幅するというものである.そして経過はサインカープで表象される.
その代表的なものが「極性」というイメージである.つまり,「躁」と「うつ」がシンメトリーをなし,一つの軸の両端にあって,精神症状はその間を上下に振幅するというものである.そして経過はサインカープで表象される.