Special Article:特集
              
 アルコール依存症における精神科・内科の連携
                3.内科・精神科のチーム医療
              
                  掲載誌
                
 
                  Frontiers in Alcoholism
                  Vol.12 No.1 23-27,
                  
                    2024
                  
 
                    著者名
                  
  
                          湯本 洋介
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        / 
                          特集
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          精神疾患
                        
                    診療科目
                  
  
                          精神科
                        / 
                          心療内科
                        / 
                          一般内科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Frontiers in Alcoholism
                    
 
                    Key Words
                  
  
                          アルコール関連問題,アルコール依存症,専門医療機関,身体医療機関,回復プロセス
                        
アルコール関連問題はさまざまな臓器障害を起こし得るため,アルコール依存症を有している患者がアルコール専門医療機関に受診するよりも先行して身体医療機関を訪れるケースは頻繁にある。身体医療機関と専門医療機関の連携が重要であることは自明であるが,精神科・内科にかかわらずアルコール依存症を有している人々を診る医療者個人のスタンスとしての身体と心の双方に関心を持つという意味の連携も重要ではないかと思われる。専門医療機関での入院また外来フォローの期間も身体の状態や変化を話題にすることは重要な治療プロセスの要素であり,患者のアルコールから離れた生活習慣の維持への動機付けにつながる。また身体面が安定した後のアルコール依存症を有している人々の回復プロセスを知ることは,医療者側のモチベーションを上げることになり得る。身体と心,双方の視点を持って関われることはアルコール医療の醍醐味であると考える。
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。