中年真っただ中の私に,「若手ドクターの広場」の原稿依頼が舞い込んできた。まだ「若手」と呼んでもらえることは喜ぶべきなのか,それとも年齢を重ねてもなお未熟という烙印を押されている,と猛省すべきなのか…。恐らく後者だろう。
主体性をもたず,その時々の状況に流されるまま現在に至っている私には,真に「若手」のドクターに伝えられることが思い浮かばず,依頼を受けたものの,なかなか原稿を書き出すことができなかった。しかし,自助グループよろしく,アルコール医療に関する自分の体験談を語ることに終始し,そこから何かを感じ取ってもらえるか否かは読者に委ねよう,と思い直した。一体験談として,「言いっぱなし」をお許しいただきたい。