「研究を中心に取り組むとともに臨床にも携わる」
―東邦大学医学部微生物・感染症学講座の沿革,および組織構成についてお聞かせください。
舘田:当講座は,1954年に桑原章吾先生が教授に就任され,「微生物学講座」としてスタートし,1971年に五島瑳智子先生に引き継がれました。両先生によって講座の基礎が築かれたといえます。そして,1990年に山口惠三先生が教授に就任された際に,臨床にも積極的に取り組んでいくという講座の方向性をより明確に示すために,名称を「微生物・感染症学講座」に変更することとなりました。2011年からは私が当講座の,また2013年には石井良和先生が感染制御学分野の教授に就任して二人体制となり,講座をより発展させていくための基盤を築いております。講座としては研究を中心としていますが,臨床に関しても感染管理部や微生物検査室と連携しており,コンサルテーション業務やHIV診療などにも携わっています。当講座のスタッフは現在計8名で,10数名の大学院生および研究生とともに,研究に取り組んでいます。