はじめに
精神医学的問題を有する症例の運動器症状の診断や治療は,ときに難渋する。腰痛,下肢のしびれや痛み,間欠跛行を訴える腰部脊柱管狭窄では,器質的病変による症状が主体なのか,非器質的要因の関与が大きいのか,判断に迷うことがある。そして,画像を中心とした診断だけでは,主体となる病態を見誤る可能性がある。特に,慢性的に症状が経過している症例では,手術適応の有無や手術時期についての判断が難しい。
本稿では,これまでに経験した精神医学的問題を有する腰部脊柱管狭窄で手術時期決定に難渋した教訓的な症例を提示し,診療のポイントについて考察する。
全文記事
Case Study 症例検討
精神医学的問題を有する腰部脊柱管狭窄―手術時期決定に難渋した症例―
掲載誌
Locomotive Pain Frontier
Vol.1 No.1 28-32,
2012
著者名
二階堂琢也
/
矢吹省司
/
紺野愼一
記事体裁
連載
/
症例
/
全文記事
疾患領域
精神疾患
/
骨・関節
/
泌尿器
診療科目
整形外科
/
リハビリテーション科
/
泌尿器科
/
精神科
媒体
Locomotive Pain Frontier
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。