診断と治療のTopics
PLWHの物質(薬物・アルコール)依存について
掲載誌
HIV感染症とAIDSの治療
Vol.15 No.1 27-34,
2024
著者名
西村 康平
記事体裁
抄録
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連載
疾患領域
アレルギー・免疫
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感染症
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精神疾患
診療科目
精神科
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その他
媒体
HIV感染症とAIDSの治療
Key Words
HIV
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セクシュアルマイノリティ
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依存症
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逆境体験
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動機づけ面接
PLWHは,「HIV陽性者」,「セクシュアルマイノリティ」,「依存症」という3つの問題を抱えていることが多く,それぞれに偏見,差別,スティグマが存在し,著しい孤立を抱え,他者不信が強い可能性が高い。さらに,小児期から優等生的に過ごしていることが多く,支援者の前でも優等生的に振る舞う可能性が高い。支援に際して,「HIV陽性者」,「セクシュアルマイノリティ」,「依存症」の心理的背景を含めた臨床的特徴を理解すること,1対1の信頼関係の構築を優先し,PLWHが支援者に対し,優等生的にならず,正直にさまざまなことを相談あるいは愚痴ることができるようにかかわることが重要である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。