診断と治療のTopics
非クラミジア性非淋菌性尿道炎
掲載誌
HIV感染症とAIDSの治療
Vol.15 No.1 21-26,
2024
著者名
安藤 尚克
記事体裁
抄録
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連載
疾患領域
アレルギー・免疫
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感染症
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泌尿器
診療科目
泌尿器科
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その他
媒体
HIV感染症とAIDSの治療
Key Words
非クラミジア性非淋菌性尿道炎
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マイコプラズマジェニタリウム
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トリコモナス
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アデノウイルス
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ウレアプラズマウレアリティカム
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ヘルペスウイルス
非クラミジア性非淋菌性尿道炎は,淋菌とクラミジアが陰性の尿道炎として分類され,マイコプラズマジェニタリウムが代表的な原因菌の一つとなる。本菌は尿道炎だけでなく,子宮頸管炎や骨盤内炎症性疾患を引き起こし,不妊の原因とされている。また,近年,国際的に耐性株が増加しているため,治療にも注意が必要な菌である。本邦の状況をみてみるとマクロライド耐性株がすでに流行しており,キノロン耐性株の拡大も懸念される。そのため,主要な治療薬であるシタフロキサシンを適切に使用していくことが重要である。また非クラミジア非淋菌性尿道炎のマイコプラズマジェニタリウム以外の感染原因についても各微生物の疫学やそれぞれの特徴を基に診療していくことが求められている。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。