ガイドライン改訂のPoints
DHHSガイドライン改訂のポイント
掲載誌
HIV感染症とAIDSの治療
Vol.15 No.1 13-20,
2024
著者名
白阪 琢磨
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
アレルギー・免疫
/
感染症
診療科目
その他
媒体
HIV感染症とAIDSの治療
HIV感染症の治療の進歩は著しく,現在では適切に治療を受けているHIV陽性者の余命は非感染者のそれと大差なく,HIV感染症は文字通り慢性疾患となった。さらに,抗レトロウイルス療法(anti-retroviral thrapy;ART)の服薬アドヒアランスに問題がなく,血中ウイルス量が検出感度(200copies/mL)未満を6ヵ月以上継続でき,他の性感染症がなければ,性的パートナーに性行為でもHIVは感染しないという複数の大規模臨床研究の結果が報告された。この科学的事実から2017年に「U=U(undetectable=untransmittable)」というキャンペーンが米国から世界中で展開され,今やU=Uは疑いようのないエビデンスに基づくHIVに関する新しい知識に加えられた。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。