潟永 HIV感染症に対する初のlong-actingの注射薬が2022年に臨床導入され,1年余りが経過しました。外来診療に筋肉注射という新たな手技が加わり,HIV診療の現場にも変化が生じていると考えられます。そこで本座談会では「long-actingの注射薬の現状」と題し,long-actingの注射薬がもたらした臨床現場の変化,治療レジメンの簡素化におけるlong-actingの注射薬の意義,さらに曝露前予防内服(pre-exposure prophylaxis;PrEP)におけるlongactingの注射薬の意義について,エキスパートの先生方とディスカッションしていきたいと思います。