今回紹介するPARTNER2試験1)は,U=U(undetectable equals untransmittable)の根拠となる最も重要な論文のひとつである。
抗HIV療法(ART)により血中ウイルス量を抑制していれば,コンドームなしの性交渉で陰性パートナーに感染伝播することはないことが異性間のserodifferent couples(HIV陽性者とHIV陰性者のカップル)において多くの観察研究で報告されてきた。男性同性間のカップルの同様の研究でも感染伝播がなかったことが報告されていたが,異性間と比較すると少ない観察数であった2)3)。
PARTNER2試験では,2010年から2014年まで異性間548組,男性同性間340組を対象として解析されたPARTNER1試験2)を,男性同性間のカップルについてさらに783組まで増やして2018年まで検討したものである。これにより,男性同性間カップルにおいても,ARTにより血中ウイルス量を長期間抑制できている場合のコンドームなしの性交渉によるパートナー間伝播がないことが,より大規模な観察研究において認められた。
抗HIV療法(ART)により血中ウイルス量を抑制していれば,コンドームなしの性交渉で陰性パートナーに感染伝播することはないことが異性間のserodifferent couples(HIV陽性者とHIV陰性者のカップル)において多くの観察研究で報告されてきた。男性同性間のカップルの同様の研究でも感染伝播がなかったことが報告されていたが,異性間と比較すると少ない観察数であった2)3)。
PARTNER2試験では,2010年から2014年まで異性間548組,男性同性間340組を対象として解析されたPARTNER1試験2)を,男性同性間のカップルについてさらに783組まで増やして2018年まで検討したものである。これにより,男性同性間カップルにおいても,ARTにより血中ウイルス量を長期間抑制できている場合のコンドームなしの性交渉によるパートナー間伝播がないことが,より大規模な観察研究において認められた。