臨床・分子レトロウイルス研究室は,通常10名(3~5名の研究生・学生を含む)ほどの中規模のラボです。本研究室の特徴としては,HIV/AIDSに関する基礎・トランスレーショナルリサーチと新興感染症の国際共同治験の企画・実施の2本立て体制が挙げられます。基礎・トランスレーショナルリサーチ部門の主要研究テーマは,HIV-1慢性感染に伴う有害な免疫活性化のメカニズムの解明です。また,近年は新興感染症の国際共同治験の立ち上げに関わることが多くなっており,代表的なものとしては,HIV感染者に対するインターロイキン-2を用いた免疫療法,エボラウイルスに感染した患者に対する治療用抗体およびエボラウイルスに対するワクチン,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療薬の臨床試験が挙げられます。
「KEY WORDS」AIDS,HIV-1感染の病態発生,欠損型HIV-1プロウイルス,免疫活性化,新興感染症
「KEY WORDS」AIDS,HIV-1感染の病態発生,欠損型HIV-1プロウイルス,免疫活性化,新興感染症