40歳代男性。1年前に健康診断で肝障害が認められ,急性B型肝炎と診断された。大学病院に紹介され,フォローされていた。しかし,半年後も自然治癒せずgenotype Aであったことより,テノホビル アラフェナミドフマル酸塩(TAF)が開始された。開始前はHBV DNA量7.0log/mL,HBs抗原陽性18,000IU/mLだった。TAF開始後は順調に改善していた。治療開始4ヵ月後,HBVのデータは改善するもAST/ALTが61/92と高値が続き,HIVスクリーニング検査が実施され,HIV陽性が判明した。そのためHIV専門医に紹介された。
紹介時,CD4数771個/μL,HIV RNA量810copies/mLであった。B型肝炎に関してはHBs抗体48IU/mLと陽性化していた。TAF開始後5ヵ月だった。HIV薬剤耐性検査ではRT領域にK65Rが認められた。
以上のような患者に対し,今後どのように対応したらよいでしょうか?