DHHSガイドライン1)では,これまでと同様に主な改訂点が初めの頁“What’s New in the Guidelines?”に示されている。各章は,抗HIV療法の基本的考え方,開始時期や推奨の組合せなどを,その時のトピックスも含め,臨床試験結果や発表された論文に基づいて,詳細に検討したうえで記載されており,推奨の程度(A~C)と推奨の根拠(Ⅰ~Ⅲ)が随所に書き込まれている。引用文献も広範に網羅されているので,本ガイドラインは抗HIV療法を理解するのに最適な教科書とも言える。一度,本ガイドラインを熟読しておくと,以後は,ハイライトされた改訂点を中心に読めば良い。本稿では,まず“What’s New in the Guidelines?”を紹介し,続いて,紙面の都合上,いくつかのポイントに焦点を絞って概説する。一部意訳した部分があることをご了承いただきたい。閲覧やダウンロードが可能であるので,是非一読されたい1)。
ガイドライン改訂のPoints
DHHSガイドライン改訂のポイント(2019.12.18改訂)
掲載誌
HIV感染症とAIDSの治療
Vol.11 No.1 17-23,
2020
著者名
白阪琢磨
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
アレルギー・免疫
/
感染症
媒体
HIV感染症とAIDSの治療
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。