満屋 2010年の『HIV感染症とAIDSの治療』の創刊以来,10年が経過しました。当時と比べてHIV感染症治療の原則が大きく変わったわけではありませんが,抗HIV薬の開発は長足の進歩を遂げ,より副作用が少なく,耐性が発現しにくく,効果が強力で服薬回数が少ない薬剤が登場しました。今や2剤レジメンにより,「3剤以上から成る抗レトロウイルス療法(anti-retroviral therapy;ART)で開始すべきである」というかつてのHIV感染症の治療原則さえもが変更されました。本座談会では,HIV感染症とAIDSの治療において先駆的な取り組みを続けてこられた本誌編集委員の先生方にお集まりいただき,第1部ではAIDS治療のこの35年を振り返り,第2部ではこれからのHIV診療の課題と展望についてディスカッションしていきたいと思います。
創刊10周年記念座談会
AIDS治療のこの35年を振り返り,次の10年,20年へ
掲載誌
HIV感染症とAIDSの治療
Vol.10 No.1 4-18,
2019
著者名
満屋 裕明
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味澤篤
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岡慎一
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潟永博之
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白阪琢磨
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髙折晃史
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立川 夏夫
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松下修三
記事体裁
座談会・対談
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抄録
疾患領域
アレルギー・免疫
/
感染症
診療科目
その他
媒体
HIV感染症とAIDSの治療
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。