本邦でもテノホビルアラフェナミド(tenofovir alafenamide;TAF)製剤が発売され使用経験が進んできているが,今回は海外におけるTAF含有レジメンの長期的使用成績についての検討を紹介する。これまでにテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(tenofovir disoproxil fumarate;TDF)の腎機能障害,骨密度減少といった問題については種々の報告があり,長期的なQOL維持のために使用には注意が必要であった。
International Antiviral Society-USA(IAS-USA)ガイドラインには,腎機能障害ないし骨粗鬆症による骨折リスクの増加が懸念される患者ではTDFを含むレジメンが推奨されないことに加え,限定的ではあるがTDF,TAF,アバカビル硫酸塩(abacavir;ABC)が内服できない状況ではNRTI sparingレジメンによる2剤治療についての記載(BIa)もみられる2)。しかし抗ウイルス活性を考慮すると,まだまだ安心して使用してよいということではない。
International Antiviral Society-USA(IAS-USA)ガイドラインには,腎機能障害ないし骨粗鬆症による骨折リスクの増加が懸念される患者ではTDFを含むレジメンが推奨されないことに加え,限定的ではあるがTDF,TAF,アバカビル硫酸塩(abacavir;ABC)が内服できない状況ではNRTI sparingレジメンによる2剤治療についての記載(BIa)もみられる2)。しかし抗ウイルス活性を考慮すると,まだまだ安心して使用してよいということではない。