「はじめに」
柴田(司会):海外では慢性痛の治療においてサイコロジストが活躍し,認知行動療法(cognitive behavioral therapy;CBT)が盛んに行われています.わが国でもようやく,手術や薬物療法だけではとりきれない痛みに対して心理社会的な観点からのアプローチが重要であるとの認識が広がってきましたが,これまでの医療において心と身体を分けて扱ってきた歴史があり,CBTは慢性疼痛治療への効果を期待されつつも普及するまでには至っていません.そこで,私は,米国ワシントン大学の集学的痛みセンター留学時にCBTに触れた北原雅樹先生と2年前に国立精神・神経医療研究センター(NCNP)を訪ねて協力を要請し,2014年度から共同研究として日本医療研究開発機構(AMED)研究「慢性痛に対する認知行動療法の普及と効果解明に関する研究」を開始し,疼痛領域におけるCBTの普及と効果解明に取り組んでいるところです.
柴田(司会):海外では慢性痛の治療においてサイコロジストが活躍し,認知行動療法(cognitive behavioral therapy;CBT)が盛んに行われています.わが国でもようやく,手術や薬物療法だけではとりきれない痛みに対して心理社会的な観点からのアプローチが重要であるとの認識が広がってきましたが,これまでの医療において心と身体を分けて扱ってきた歴史があり,CBTは慢性疼痛治療への効果を期待されつつも普及するまでには至っていません.そこで,私は,米国ワシントン大学の集学的痛みセンター留学時にCBTに触れた北原雅樹先生と2年前に国立精神・神経医療研究センター(NCNP)を訪ねて協力を要請し,2014年度から共同研究として日本医療研究開発機構(AMED)研究「慢性痛に対する認知行動療法の普及と効果解明に関する研究」を開始し,疼痛領域におけるCBTの普及と効果解明に取り組んでいるところです.